「ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】 http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/10/shuntaro-torigoe_n_11422752.html
この記事を読んで一番最初に浮かんだのは「トランプと同じじゃないか」という印象でした。かなり乱暴なまとめではありますが、いかに両者の共通点を並べてみます。
- ボキャブラリーが貧困
- 鳥越氏はジャーナリストであったにも関わらず、「ペンの力って今、ダメじゃん」といった表現の稚拙さが浮き彫りになる箇所が随所に見られた。
- 討論会を避ける
- トランプ氏も予備選の討論会を欠席したり、共和党候補になってからも大統領討論会の日程に文句をつけるなど、討論を避ける傾向にあるが、鳥越氏も「ニコニコ生放送」などを避けて登場しなかった。
- 自分の能力に対する過剰なまでの自信
- トランプ氏は党大会の演説でも「私だけが問題を解決できる」と言ったが、鳥越氏も何の準備をしていなくても「本当に急ごしらえでガーッと詰め込まなければいけない仕事をしてきているわけ。50年間。だから、それについてはそんなには心配なかったよ」と過剰なまでの自信を見せている。
- 職責と権能についての理解が不足
- トランプ氏は「壁を作ってメキシコに払わせる」といったが、大統領の権限としてそれは不可能ではないが、かなり非現実的な政策。鳥越氏は都知事に立候補していながら国政の話ばかりをしていたと本人も認めているが、都知事が国政に影響するのは不可能ではないとはいえ、かなり非現実的。
- 発言の一貫性のなさ
- トランプ氏の一貫性のなさは折り紙つきで、トランプの発言が矛盾していることはいろいろなところで指摘されているが(例えばYoutubeの動画)、鳥越氏もこのインタビューで「ペンの力はダメ」と言いながら、週刊文春の報道に右往左往したことなどを語り、ジャーナリストとして、かつては政治家などの説明責任を求めながら、「説明責任というのは美しい言葉だけど、実際にはこれほど難しいことはないんですよ」と語るなど、発言の一貫性のなさが目立つ。
- 他者への責任転嫁
- トランプ氏は支持者集会などで暴力沙汰が起こると、それは自分のせいではなく、サンダース支持者やヒラリー支持者が紛れ込んで騒動を起こそうとしていると責任転嫁するが、鳥越氏も都知事選で宇都宮氏が支援を拒んだのは「僕ではなくておそらく、共産党(に対する思いがあった)」と支持を取りやめた共産党のせいにしている。またトランプ氏は自らの批判が高まるのは反トランプメディアのせいだといっているが、鳥越氏もインタビューの中で何度となく「選対の判断だから」と選挙スタッフに責任転嫁している。
- メディアに対する不信感
- トランプ氏は自らを批判する新聞社やニュース局の記者に対して取材拒否や記者証の没収など強硬な措置を取っているが、鳥越氏も「僕はニコ生は基本的にメディアとして認めていない」とか「あなたたち(ハフポスト日本版)には悪いんだけれど、ネットにそんなに信頼を置いていない。しょせん裏社会だと思っている」といった発言をしている。
アメリカ大統領選という世界で最も影響力のある公職に就く選挙であり、そこにトランプ氏のような人物が二大政党の正式候補として指名されたことは、アメリカ民主主義の危機として不安視する人も多い。しかし、日本はトランプ氏を選んだアメリカを笑うことも蔑むこともできない。日本でも野党四党が統一候補として鳥越氏を担ぎ出し、人口にして1300万人、GDPにしてメキシコと同等の1兆1687億ドルの規模を持つ東京都の知事としてこうした人物を担ぎ出したということは、日本の民主主義の危機を示しているとも言えるのだから。
追伸:この記事はハフィントンポストの鳥越氏のインタビューだけを対象に見ており、彼の選挙戦や過去の発言、週刊誌が取り上げた案件などについては、私自身、きちんと見ていたわけではないので言及していません。
追伸:この記事はハフィントンポストの鳥越氏のインタビューだけを対象に見ており、彼の選挙戦や過去の発言、週刊誌が取り上げた案件などについては、私自身、きちんと見ていたわけではないので言及していません。
無理やりに感じます。誰とでも共通点がありそう。現首相とか。
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