tag:blogger.com,1999:blog-1311352742970354378.post4032561437664953164..comments2022-04-06T06:38:18.079+09:00Comments on 社会科学者として: 宇宙政策委員会の「公開」について鈴木一人http://www.blogger.com/profile/05997656569009053574noreply@blogger.comBlogger2125tag:blogger.com,1999:blog-1311352742970354378.post-2629899129962828922012-11-21T12:22:24.584+09:002012-11-21T12:22:24.584+09:00コメントありがとうございます。確かに宇宙開発委員会も一部の議論は非公開にしていましたが、H-IIA6...コメントありがとうございます。確かに宇宙開発委員会も一部の議論は非公開にしていましたが、H-IIA6号機の失敗の時の技術データは公開されていましたし、情報収集衛星の最初のコンセプトデザインも全部公開されていました。その意味ではやはりこれまでの情報管理に大きな問題があり、きちんとしたClassificationがなされていなかったことは問題で、その状態が改善されていないのに宇宙政策委員会の議論を公開(オンタイムでの公開)にするのは適切ではないと考えています。<br /><br />私も現在の宇宙政策委員会のあり方が良いというつもりはなく、あくまでも理念上の問題として政策審議の公開のあり方を考えています。今の宇宙政策委員会の審議は拙速である以上に、審議をするための十分なヒアリングや調査・調整を経ず、個々の委員の思いつき以上の議論になっていない点は気になっています。<br /><br />おっしゃる通り、宇宙戦略室が情報公開を進めようとするイニシアチブを取っていることは良いことで、国民に対する説明責任と言う観点からすれば、本来は政治家(宇宙開発担当大臣)が行わなければいけないことではあるのですが、それでも宇宙戦略室長が積極的に表に出て説明をすることは良いことだと思います。議事録の公開については、すでに述べたとおり、情報のClassificationの基準のないまま公開しているので、ちょっと気になっているところではありますが、現時点では積極的に対応している点も評価できるとは思います。<br /><br />いずれにせよ、本論でも書いた通り、宇宙政策は外交政策と同じように、国家の戦略的方針や対外的関係に関わるものでもあり、これまでの宇宙開発委員会のような形の公開をすることには躊躇があります。最終的に国民に対してAccountableである必要はあると思いますが、その方法は色々あると思うので、単純に「公開すべき」という議論ではない、というのが私の言いたいことでした。その部分はご理解いただけているようなのでうれしく思います。鈴木一人https://www.blogger.com/profile/05997656569009053574noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1311352742970354378.post-83520175614996567212012-11-21T04:52:33.500+09:002012-11-21T04:52:33.500+09:00昔の宇宙開発委員会でも、JAXAの理事長・監事人事や、ロケット燃料の保管場所に関わる事項(テロリスト...昔の宇宙開発委員会でも、JAXAの理事長・監事人事や、ロケット燃料の保管場所に関わる事項(テロリストに悪用されかねない情報)を扱う場合には非公開にしていたと思います。なので会議の一部を、理由を付して非公開にするという手もあるかと思いますが、御指摘の通り、SSAや外交のことなど、宇宙政策の議論が、これまで以上に安全保障問題と切り離せなくなったとき、いちいち会議を止めてマスコミに退出願うわけにもいかず、国益を確保しつつ、無用な混乱を抑えるためには何らかの工夫が必要であるように思います。<br /><br />私も以前には宇宙政策委員会が非公開の場で議論することに非常に不信感をいただいており、今もまだ、議事録の取り扱いなど改善点があると思っておりますが、単に会議をマスコミにフルオープンすればいい問題でもないように思っています。<br /><br />実際、こういった宇宙政策委員会の閉鎖性に対する配慮なのか、最近、内閣府宇宙戦略室では機会を捉えて積極的に宇宙政策の現状を国民に説明をしているようですし(http://www8.cao.go.jp/space/comittee/dai6/sankou.pdf)、宇宙政策委員会の会議資料や議事録の公表も、他の省庁の審議会と比べて割りと迅速に対応しているので、努力の痕跡を伺えると思っています。<br /><br />一般国民からの税収でほぼ成り立っている日本の宇宙政策について、その議論が一部の有識者や関係省庁、JAXA、業界関係者のみでなされるのは非常に問題であり、一般国民も何らかの形で議論に参画するとともに、そういった政府や関係者の動きを監視していくことができるよう、これからも政府に求めていくべきだと思いますが、単純な解決策は無いと思われ、そのあり方については、いろいろ試行錯誤がなされるよりほかないと今は思っています。ゑぶnoreply@blogger.com